■そこで本企画では被災地支援の募金活動を行なった学生団体の報告を聞くとともに、ビルマ関係の情報をオンラインで発信するNGO「ビルマ情報ネットワーク」の箱田徹さんを講師にお迎えし、ビルマの軍政と人権状況、NGO・市民団体の支援などについてお話しいただき、その状況を私たちはどうとらえ、どう向き合うべきなのかについて、学生同士で話し合いました。
■参加者の感想
私たちトラスも募金活動を行ったビルマのサイクロン被害。私も街頭に立ってビルマ人留学生と支援のお願いをした。しかし果たして自分はビルマのことをどれだけ知っているのだろう、自分たちが微力ながらも支援することができた国のことを知らないのは無責任ではないか。こういった考えから今回の講演会に参加することを決めた。
講師の箱田さんのお話はわかりやすく、映像も交えた講演はビルマ情勢を知るうえでの基本的な情報が網羅されており大変参考になった。ビルマには、ビルマ、シャン、カレンなど複数の民族が居住し、東南アジアのユーゴスラヴィアと呼ばれることもあるということ。日本軍政下には抗日一斉武装蜂起が起こったこと。アウンサン・スーチーさんは「ビルマ建国の父」と呼ばれるアウンサンの娘だということ…。やはり知らないことだらけだということをまずは痛感した。なかでも特に印象に残ったのは軍事政権と内戦の問題である。軍事政権と内戦(国軍 vs. 民族武装勢力、共産党勢力)はそれぞれ50年、60年近く続いている。軍事政権の弊害は大きいようで、官僚はいるが機能していなかったり、ゲリラ対策としての4つの分断作戦(食糧や物資、情報、兵士、資金の供給路を断絶)をいまだに行っていたりするという。また、内戦の継続は国内外を問わず難民を発生させる。難民キャンプにはタイ国境、バングラデシュ国境合わせて16万人。国内避難民は正確な実態把握は困難だが、ビルマ東部だけで50万人。さらに、日本へも難民申請をする人は2007年だけで500人(うち難民認定35人、在留特別許可69人)だそうだ。
どうすればこの状況を打開できるのか?少なくともその糸口を見出すことができるのか?やはり箱田さんのおっしゃるように民主化勢力、民族勢力、軍の三者対話が必要なのだろう。しかし「私たちにできること」を考えることも重要である。一番簡単なのは、これも箱田さんがおっしゃっていたことだが、こういった機会を通じて「ビルマについて話す」ということである。
今回の講演会に参加して、ただ支援するだけではなくその後も関心を持ち続けるという作業を行えたという意味で自分たちの活動に継続性を持たせることができたのではないかと思う。このような機会を与えてくださった講師の箱田さんには感謝したい。
柴尾拓 さん (神戸大学国際文化学部 3回生)
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