2009年9月24日木曜日

2009.9.18-9.21 能登半島の伝統行事「お熊甲祭り」に参加してきました



 能登半島の七尾湾に面した熊木郷と呼ばれる地域では、毎年9月20日に、久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)の大祭が行われています。天狗の面をつけた猿田彦を先頭に、枠旗と呼ばれる20メートル以上の高さを誇る深紅の旗を担いで宮入をする行事は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 しかし、近年では人口流出や高齢化によって枠旗や御輿の担ぎ手が減り、枠旗を出せない集落が出てきています。そこで今年は、七尾市西岸地区の壮年団が組織する「どぼんこ・さるたひこ地域協議会」の呼びかけに、神戸の被災地NGO恊働センターと神戸大学学生ボランティア支援室が応える形で、都会の学生が能登の伝統文化に参加する企画「お熊甲祭りに参加しよう」が実施されました。

 企画には、神戸大学及び神戸学院大学の学生、さらに被災地NGO恊働センターのメンバー総勢約30名が参加しました。




 祭り前日の9月19日には、小牧集落の小牧白山社という神社で、祭りに使う木枠を磨く作業や、装束の準備をしました。また祭りのために作られる料理「祭りごっつお」に使うイイダコ釣りや、ごっつお作りを習う料理教室に参加しました。

 20日の祭り当日には、神戸の学生たちも集落の人たちと同じ装束に身を包み、枠旗を担いで宮入を行いました。地域の伝統行事に参加した経験は、多くの学生にとって、地域文化や都市農村の交流を考える貴重な経験となりました。